2016年 11月 の投稿一覧

「起業=ハイリスク」とは思わないという話


「起業=ハイリスク」というように言われることは多いです。
一見あたりまえのように感じるんですけど、僕は、リスクがあるのは「起業」という行動そのものではないんじゃないかと考えています。

僕はスタッフに、少しでも興味があるなら絶対に独立しましょう、副業もガンガンいけ!といってます。
無責任に聞こえると思いますが、独立して失敗したらうちに戻ってくればいいだけ、と思っているからです。
副業も、ダメならやめればいいだけです。

当然、起業には多少の資金は必要で、失敗したらそれが溶けますのでその分はリスクですが、撤退ラインさえ厳守できればリスクは限定的です。
借金するにしろ、人生狂うほどの借金は、最初はしたくてもできません。
ダウンサイドが限定できれば、アップサイドがほぼ無限なのが起業ですから、リスキーどころか割のいい話だと思うんです。
(率は高くないかも知れませんが)

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ですので、起業という行動がリスクになるのは、成功・失敗の確率の問題ではないと思ってます。
本当のリスクは、可能性として避けられない「失敗」という事態が起こったときに、取れる選択肢がもてないことだと思います。

失敗しても、知人や友人にぜひうちに来てくれ!って言ってもらえたり、元いた会社にいつでも戻ってこいよと言ってもらえる自分であれば、たとえ成功率が若干低くても、家族がいたとしても、致命的なリスクではありません。
しかし、もしそうでなければ、成功確率が50%超えていても、たいへんなリスクを取ることになります。

つまり、起業そのものではなく、起業前の自分自身の価値に、リスクが潜んでいるのだと思います。

起業は1つの例で、当社は業務においても同じ考え方をしています。
芯になる現在の主力事業をきっちりと維持して成長させることは大事です。
その上で、新しいチャレンジ、変化を積極的に取り入れていこうと心掛けています。
「ダメなら戻すからな!」が決まり文句です。


利益の額より、利益の質と継続性・再現性を追求する


弊社は、10期(2020年3月)までの中期計画として

  • 県内ウェブ業界で、もっとも良いサービスを提供する
  • 県内ウェブ業界で、もっとも良い待遇を準備する
  • 県内ウェブ業界で、もっとも強い収益力を構築する

というビジョンを掲げています。

サービスはお客さま(とパートナー企業)、待遇はスタッフ、そして収益力は会社自身への寄与であり、ステークホルダーすべてへの貢献を目指すということになります。

現在当社は7期の中間決算を経過し、残された時間は3年強。
3つめの「収益力」の目安として、税引前FCFで1億円という数字を掲げています。
その達成に向け、新しいサービスと販路を準備し、これが立ち上がれば1億みえるよねと思えるとこまで具体的にやってたのですが、思いとどまりました。
そして、利益の額はだせるけど質が伴わないということに気づいていながら、それから目をそらして準備をしたことを反省しています。

弊社は、収益力とは単純な額ではなく、

  1. 利益の質
  2. 利益の継続性と再現性
  3. 利益の額

で構成されると考えています。

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利益の質とは、その利益がどうやって作られたのか、です。

お客さまやパートナー企業が、仕方なく払ったお金なのか、消去法で払ったお金なのか、納得して払ったお金なのか、喜んで払ったお金なのか。
お金に色はないという言葉がありますが、あるに決まってます。
不満をともなったお金で回っている会社、そのお金を給与として受け取っているスタッフが、尊敬され自信や誇りを持てるはずがありません。
少なくとも納得、できることなら感謝を帯びたお金で会社が活動し、スタッフが生活することが、利益の額に優先されるべきと考えています。

また、利益の継続性と再現性も同じように、額に優先されると考えます。

例えば、1回は買ったけどもう二度と買わない!と思われながら出す利益だったり、
すごく頑張ってなんとか今月は利益が出せたけど、同じことはもうしたくない、と思いながら出す利益だったり、
そういう瞬間風速的な利益の出し方では、マーケットもスタッフも疲弊してしまいます。
企業にとって大切なのは、その瞬間の利益ではなく、この先10年間、30年間の利益の総和です。

そういう意味では、10期で1億という数値目標も、必ずやるという固い決意ももちろん大切ですが、
理念をまげるくらいなら未達で終わる勇気
30年単位で考えると無理に達成させるより未達を選んだ方が良いという判断
が必要になるケースも考えられるかも知れません。

ともあれ、利益の額という誘惑に流されず、質と継続性・再現性を確保した上でしか、額の議論はないということを再認識して、残りの期間努力していきたいと思います。