「これでどうやって利益だすの?」と言われる商売をはじめた理由

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「これでどうやって利益だすの?」

設立当初、経営者仲間だけでなく、お客さんにも(笑)よく言われていました。

「おまえのとこ潰れたらホームページどうなるの?」とも・・・

当社はホームページ制作会社ですが、制作費をいただかず、訪問取材をしてテンプレートを使わずに制作し、毎月6,900円でいつでも解約できるというサービスを提供しています。 詳しくはこちら!

我ながら、確かに儲からなさそうです。

 

なぜ、その儲からなさそうなビジネスモデルで商売をはじめたのかですが、それは100%自分自身のためです。

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会社を設立した際、重要なのは支払っていただくおカネそのものではなく、「これなら払おう」というお客さまの意思だという考えに基づき、サービスを設計しました。

おカネの獲得の前に、払おうという意思を獲得しようと考えました。

最初に払っちゃったから・・・

年間契約むすんじゃったから・・・

違約金かかるから・・・

そういう動機で払ってもらうおカネもおカネには違いないのですが、当社にとっては「おまえのところのサービスでこの値段なら、気持ちよく払える」と考えていただくことが重要でした。

中小零細企業への貢献とか、顧客第一とか、そういう建前的なことを考えたわけではありません。

僕たち自身の自己満足として、対価を得る自分への弁明として、誰がどう見ても良いと感じるサービスを提供し、お客さまはきちんと納得しておカネを払ってくれていると思いたかったというのが、正確な理由です。

僕は当社を設立するまで、はじめは営業マンとして、やがて支店長として、役員や雇われ社長としてビジネスに携わった中で、自分の未熟さがゆえですがそのように感じることができず、おそらく僕の部下だった人たちにもそう感じさせてあげることはできていなかったと思います。

商売というのはそんなもんだと思う気持ちもありますが、株主も親会社もない自分の会社で自分が思うようにビジネスを設計できるなら、まさしく「それで商売まわるの?」といわれるくらいのサービスを提供し、その上で収益をあげていきたいと考えて、事業をスタートしました。

自身がメシを食い、スタッフを雇い、自分やスタッフの家族を養うおカネは、誰かがしぶしぶ払ったお金ではなく、もっと質の高いおカネでありたいという願望で、お客さまのためのサービス設計ではなく、100%自分自身のためでした。

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そう考えてはじめた当サービスですが、取材・制作コストを月々6,900円(税込です!!)で損益分岐するには、1年くらいかかります。

その上、その1年の間でも自由に解約できてしまいます。

そのサービスで利益をだす方法はただひとつ、長く続けてもらうことしかありません。

契約で縛らず、違約金もありませんので、お客さまの意思で長くお付き合いいただくしかありません。

良いサービスを提供し続け、満足…少なくとも納得し続けてもらうことが唯一の利益というビジネスモデルは、まさにこんな商売がしたい、スタッフにこんな仕事をして欲しいと思っていたモデルでした。

 

当社のビジョンのひとつに、「沖縄県のWeb会社のなかで、最も良いサービスを提供する」というのがあるのですが、それを掲げる理由は前述のとおり、僕たち自身のためです。

まだまだお客さまのご期待に添えないことも多くあり、理想はまだまだ先にあります。

 

そして案の定、利益もたいして出ません(笑)

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