こんにちは、琉球オフィスサービス 藤本です。
おかげさまで弊社は今期、設立10周年を迎えることができました。
お客さま、お取引先さま、そしてスタッフの皆さま、ありがとうございます。
引き続きお力添えをよろしくお願いいたします。
2010年の設立時、弊社は「沖縄でもっとも良い会社をつくる」という目標を掲げました。
10年がんばりましたが、まだまだ「もっとも」にはほど遠く、先は長いと感じています。
僕たちは世界を変えたり日本を救える会社ではないですが、この10年で、誰かのくらしを良くすることは、実際にできるということがわかりました。
スケールは小さいけど、会社というものは誰かに対して実効性のあることができるものだと。
スタッフが弊社に入社して、給料が増え、早く帰って子供と一緒に夜ごはんをたべ、平日でも休みをとって家族で海外旅行に行けるようになった・・・というのは、個人レベルの小さなことかも知れませんが、1人のスタッフには数人の家族がいます。
弊社は40人くらいの小さな会社ですが、ご家族を含めると100人の生活に関わっていると言えるかも知れません。
2015年から続けている児童養護施設卒園者支援も実効性に重きを置いてきました。
みんなに1万円じゃなく、たった数十人かも知れないけど家賃を全額ずっと補助。
大げさかも知れませんが、その子の将来が少しでも、本当に変わるようにと、実効性を重視しました。
なんとなく・・・ではなく「本当に」変える。明確に良くする。
これを、10人、100人ではなく、1,000人、10,000人の規模でできれば。
できるとすれば、それこそが弊社の取り組むべき仕事、実現すべきミッションだと思います。
僕たちは大した会社ではありませんが、平均以上の給与を支払い、早く帰ってもらい、休みもじゅうぶん取ってもらいつつ、なんとか利益も出せています。
特別なことをしたかというとまったくそうではなく、よく本に書いてあるような普通のことを、比較的真面目にやっているにすぎません。
ローカルの中小企業そのものである僕たちにできている程度のことは、本来学びさえすれば誰にでもできることで、つまりある程度の利益とある程度の待遇を両立させることは、じゅうぶん実現性と再現性があると思っています。
前置きが長くなってしまいましたが、僕たちは2019年10月に「SCOM株式会社」(エスコン)という会社を設立しました。
取締役に、上間天ぷら・U&Iの上間社長、Paykeの比嘉取締役を迎えることができました。
この会社では、県内の小さな企業(スモールビジネス=SMB)に出資をし、戦略の立案や資金調達、人材採用、マーケティングや財務・会計など、経営に必要なことを、株主として、そして県内の経営者仲間として、近い距離で継続的にハンズオンすることにより、持続的に利益を出し、スタッフや社会にきちんと還元できるSMB群をつくっていきたいと思っています。
そのために、年度内に総額1億円で、沖縄初、日本でもほとんど前例のないSMBに特化したインキュベーションファンドを設立する準備をしています。
第1号として首里石鹸を運営する株式会社コーカスさんへの出資が決定しています。
また、シンガポールのヘッジファンドや東証一部上場企業のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)での経験をもつ遠藤がファンドマネージャーを担当させていただきます。
僕たち琉球オフィスサービスだけではたった100人のくらししか変えることができませんが、強いSMBが10社、100社と増えれば、そのスタッフが300人、3,000人となり、その家族1,000人、10,000人のくらしを、実効性のあるレベルで変えることができる。
その実現が「SCOM株式会社」のビジョンです。
弊社だけでは難しいミッションですが、上間さん比嘉さんと、これ以上は望めないメンバーが力を貸してくれることになりました。
県内の大半を占めるSMBの経営力向上が、そこで働く多くの人のくらしを変え、貧困問題、ひいては離婚問題や教育問題を一定数解決していくと、ずっと前から考えていました。
(たぶん僕と初対面でいきなりこの話を延々と聞かされた方はたくさんいると思います笑)
そしてようやく、それに対する挑戦権と、仲間を得ることができました。
持てる力のすべてを出して、がんばりたいと思っています。
応援していただけると幸いです。
ROS株式会社 (旧社名: 株式会社 琉球オフィスサービス) 代表取締役 藤本和之です。