結論、その方が会社は強くなり、利益もあがると考えているからです。
当社では10期にあたる2020年、スタッフ平均年収を600万まで引き上げることを10カ年計画中の3大目標のひとつとして掲げています。
私たちのような小さな会社にとって600万は難易度が高い数字で、7期現在ではまだまだ手が届くと確信できる状況ではありません。
なぜ600万なのか、ですが
600万あれば世帯収入800万が現実的な数字になり、沖縄で生活していくにはある程度不足のない数字になるだろうと考えているからです。
もちろん、世の中おカネが全てではありません。
むしろ、大切なことほどおカネではなんともならない方が多いとも感じます。
おカネはあくまでツールであり、目的になり得るものではありません。
しかし、おカネで解決する問題もそれなりに多いというのも事実です。
世帯収入800万なら、子供がお腹を空かせることはありません。
恋人や家族の誕生日を祝うことも、
家族や友だちと旅行にでかけたり、
子供の教育に投資したり、
興味を持った習い事にいかせてあげたり、
部活の合宿や遠征に送り出したり、
留学やホームステイで経験を得たり、
進学や仕送りを諦めずに済んだり。
他にもいろいろあると思いますが、沖縄県で800万あれば、人生で大切な経験を経済的な理由で諦めずに済むのではないかと考えているからです。
800万という数字が目的なのではなく、選択肢を広く持てることが大切と考えています。
また、年収に不足はなくても、家族や友人、恋人と過ごす時間がまったくないのでは、それは不十分です。
多くの場合、仕事とは楽しいものですので、働いている本人はやり甲斐さえあれば長時間働いてても気にならないと思います。
しかし、家族や恋人や友人は、それでいいと思っているとは限りません。
特に小さな子供の場合、おカネなんてどうでもいいからもっと一緒に居て欲しいと思っています。
ですので私たちは、定時終業、休日120日、有給100%消化という勤務形態の中で、平均年収600万を目指します。
本当は800万を目指せたら良いのですが、それにはもう少し時間が必要かも知れません。
時間的、経済的に余裕を感じることができれば、自分以外の幸せに目を向ける時間も増えていき、そういうスタッフが増えていくことで強く、良い会社になっていくと考えています。
与えよう、という意識で掲げている目標ではなく、そのことによって人材の質と業務の質を引き上げ、ユーザー満足度を引き上げ、会社の利益を向上させたいという戦略としての目標です。